こんにちは、しょーてぃです。
「たった4%の人が、世の中にあるビットコインの97%を保有している」って本当?
だったらその人たちが好き勝手に相場操縦できちゃうんじゃん。ビットコイン、ぜんぜん安全じゃないじゃん。
こんな悩みを解決します。
【この記事を読むと分かること】
- 「わずか4%の人がビットコインの97%を所有」は嘘。機関と個人、それぞれのアドレスを区別できていないだけ。
- 実際は、個人投資家上位1万人の保有が流通ビットコインの約3分の1相当を占めている
- これは「十分に分散されている」とぼくは考えている
ぼくは2017年から暗号資産投資をしており、2021年には資産を5倍以上に増やしています(納税ヤバかった)
そんなぼくが「ビットコインは十分に分散されている」と考える理由を解説します。
つまりビットコインは誰にも管理されていない独立した通貨であり続けるということです。
もはや手放す理由がないと言い切れます。
※本記事はブロックチェーン上のデータから暗号資産分析を行う企業「glassnode」の記事をもとに、分かりやすくかみ砕いて説明することを目的としています。
推定方法や調査対象などを詳しく知りたい人は原文を読んでみてくださいね。Google翻訳機能を使えば理解可能かと思います。
「わずか4%の人がビットコインの97%を所有」は誤解です
結論、わずか4%がビットコインの97%を所有!というのは誤解です。
じつは「ビットコインの97%は4%のアドレスが保有している」が正解。これは投資銀行クレディ・スイスによる統計なので、たぶん間違いはないでしょう。
引用元:Credit Suisse
しかし「人」と「アドレス」は区別する必要があります。
- 人…文字通り、投資家そのもの
- アドレス…個人投資家のアドレスや、Binanceやコインチェックといった取引所のアドレス、マイナーや機関投資家のアドレスも含まれる
つまり、上位4%のアドレスにビットコインが集中しているのは、それほど異常なことではないわけです。
「日本のお金の70%を銀行が保有しています!資金が集中しています!」とか言っていたらおかしいですよね。
とはいえもちろん、一部の富裕層がたくさんのビットコインを保有しているという事実はあります。そこらへんは記事の後半で解説します。
実際には「」
先ほどは「アドレス=投資家」ではないという話をしました。では「上位何%の投資家が、どのくらいのBTCを保有しているのか」という点について見ていく必要がありますよね。
- BTCアドレスが取引所のものなのか、マイナーのものなのか、という要素を考慮に入れた分析
- Grayscaleなどの機関投資家を弾ききれていないので、71.5%よりももっと小さい値になるはず
- BTCに大した価値がなかった時代に大量に失われた(GOXなど)であろうコインは考慮されていない
- およそ115,000BTCがWBTCとしてイーサリアムチェーン上にラッピングされているが、その分を除外できていない
つまり「全保有者の約2%が全BTC供給量の内の、最大71.5%を保有している」というのもかなり過大な数値だということ!
個人的な肌感としては60%くらいに収まるんじゃないかなあ~と思っています。
それでも「上位2%が60%のBTCを保有」ってヤバいんじゃないの?
たしかに「全くヤバくない」とはいえませんが、資本主義の世界ではこれくらいが普通だと思います。
それを説明していきますね。
世界トップの富裕層8人の総資産額=下位50%の総資産
世界で最も裕福な8人が保有する資産は、世界の人口のうち恵まれない人たち約36億人が保有する資産とほぼ同じだった。という話は聞いたことあるでしょうか。
これは貧困撲滅団体である非営利団体NGOの「オックスファム」が発表したレポートの内容です。
貧困撲滅団体が発表したレポートということで、多少は情報に偏りがあるかもしれませんが、世界の富みを大部分を「超富裕層」が保有しているのは事実です。
また、世界の上位1%の富裕層だけで、世界全体の4割近くの個人資産を保有していることが、フランスに拠点を置く研究グループの調査でも分かっています。
つまり、ビットコインに限らず、富というものは偏ってしまうということ。
だからこそ「上位2%が60%のBTCを保有」というのはそんなに大げさな数値ではないですし、一般層の参入もこれからですので、今後ますます分散化されていくことが予測されます。
「ビットコインの独占」を悲観する必要はない
というわけで、「ビットコインが一部の人に占有されていること」を大きく心配する必要はないんじゃないかなと、ぼくは最終判断をしました。
むしろ、今後ビットコインはますます流動性を増し、使われるようになり、一般層にも浸透して分散化が進みます。
それに、時が流れるにつれビットコインは送金ミスなどでGOX(永久に失われること)されますし、亡くなった人のビットコインもそのまま引き出せなくなったりするでしょう。
そうなれば、発行上限が2100万枚と決まっていることもありますし、需要と供給のバランス的に価格は上がりますよね。
だからこそ、ビットコインは長期的に保有するのが投資としては効果的だと思っています。
実際にぼくは2017年から超長期保有をしています。
というわけで、説明は以上になります。まだビットコインを購入したことない人は、下記の記事にて「手順を完全図解」しているので、良ければ参考にどうぞ。
おわり。コメントはこちらへ▼