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ブロックチェーンゲームには「トークンのインフレを低減する仕組みはあるか」が大事

nftgame見極め GameFi

こんにちは、しょーてぃです。

考える人
考える人

ブロックチェーンゲームのトークンなんて、どうせそのうちインフレするし参入しても稼げないんじゃないのかな。

こんな疑問に答えます。

【この記事を読むと分かること】

  • 通常、ブロックチェーンゲームのリワードトークンはインフレしていく
  • 既存のブロックチェーンゲームで上手くいっている事例
  • 「長期的に稼げるブロックチェーンゲーム」を見極めるためのポイント
しょーてぃ
しょーてぃ

【信頼性の担保】

ぼくは2017年から暗号資産取引をしており、2022年にはブロックチェーンゲーマーとして独立しています。それだけ本気で取り組んでいるので、参考になるかと思います。

しょーてぃ
しょーてぃ
過去の失敗事例、成功事例を見ながら紹介しますね。

通常、ブロックチェーンゲームのリワードトークンはインフレしていく

通常、ブロックチェーンゲームのリワードトークン(=ゲームをプレイして稼げる暗号資産)はインフレしていきます。

事実、今まで数多くのリワードトークンが相場崩壊してきました。大注目されていたPegaxyやAxieInfinity、CyBallなどもそうです。例をあげればキリがありません。

AxieSLPPrice

CBT

VISトークン

これまで様々なブロックチェーンゲームが流行ってきましたが、いずれも数か月でリワードトークンの価格が崩壊しています。

なぜリワードトークンはインフレするのか【超重要】

なぜリワードトークンがインフレしていくのかというと、需要が減り、供給が増えるから

もっとわかりやすく言うと、リワードトークンの使い道が「売り払う」以外にないからです。

一般的に、リワードトークンの使い道は「キャラの育成や繁殖」に使われます。すると、以下のような「良くないサイクル」が起こるんですよね。

【リワードトークンの暴落サイクル】

  1. ゲームのサービス開始直後はみんなが一斉にキャラや土地を強化するので、リワードトークンの需要が高くなり高騰する
  2. とあるタイミングでみんな一斉にキャラの強化が完了し、リワードトークンの需要が激減する
  3. 育成済みのキャラはより多くのリワードトークンを採掘するので、供給過多になる
  4. 「リワードトークンの暴落」=「稼げない」ということなので、稼ぎを期待している新規参入者が減る
  5. 需要は伸びず、供給ばかりになり、リワードトークンはさらに暴落する

リワードトークンの暴落サイクルを防ぐ必要がある

長期的に稼げるゲームというのは、リワードトークンが暴落しないゲームである。というのは分かると思います。

そしてリワードトークンを暴落させないためには上記の「暴落サイクル」を防ぐ必要があるということ。

そんな仕組みが備わっているゲームに投資していくことがとても重要です。

というわけで、成功しているゲームから学んでいきます。

既存のブロックチェーンゲームで上手くいっている事例

STEPN

しかし、ぼくが知っている限り唯一、価格を維持できているトークンがあります。

STEPNのリワードトークン「GST」です。下記画像の通り、リワードトークンの価格を維持できていますよね。

STEPNを知らない人向けに2秒で説明すると「歩いて稼ぐブロックチェーンゲーム」です。ここでSTEPNの解説をすると時間がかかってしまうので、気になった人は自分で調べてください。

GSTリワードトークン

そんなSTEPNのトークンエコノミクスを見てみると、以下の通りでした。

  1. Shoe-Minting(=ブリード)
  2. 修理(=マイニング効率の維持)
  3. スニーカーのレベルアップ(=NFTの強化)
  4. ジェムアップグレード(=強化パーツ)
  5. ソケットのロック解除(=強化するための強化)
  6. スニーカー属性のリセット(=マイニング効率の上昇)

はい、リワードトークンの消費手段がとにかく多いですよね。これがSTEPNが伸びた要因の一つ。

さらにMINT(キャラの増殖)の制限も、下記の通りかなり多い。レベルを上げないと子を産めないのが良いですね。しっかりとリワードトークンを消費させています。

  • 親スニーカーのレベルが5以上
  • Mint数が7回以下
  • 入手から48時間
  • durabilityが100
  • レンタル中でない

このようにトークンの消費要素が多いと、以下のような好循環が生まれます。

【リワードトークンの良好なサイクル】

  1. トークンの需要が多い
  2. リワードトークンの需要が増加(=価格増加)
  3. もっとリワードトークンを稼ぎたくなる
  4. さらにリワードトークンを消費して強化する
  5. さらにトークンの需要が増え、価格も上がる
  6. 「稼げる」と口コミが広まり、参入者が増える
  7. さらにトークンの需要が高まる

そしてこの良いサイクルを以下に維持できるかが、ゲーム運営の腕の見せどころであり、ぼくら参入者が重視するべきところです。

「長期的に稼げるブロックチェーンゲーム」を見極めるためのポイント

そしてSTEPNがこのサイクルを維持するために行っている施策を軽くまとめてみると、以下のようになりました。

  • 「一斉にブリード(増殖)する」のを回避するしくみ
    →ブリード時期をずらすことでリワードトークンの価格崩壊、NFTの価格崩壊を防げる
  • 何もしないと採掘量が落ちていくしくみ
    →ジェネレーションによる採掘量の傾斜、靴の修理の必要性など
    →「リワードトークン製造機」を作らない
  • ブリードやレベルアップに段階を多くつける
    →リワードトークンの需給のバランスを調整できる
  • トークンをロックする仕組み
    →疑似的な「トークンの消費」になる
  • 参入者の制限
    →参入者は徐々に増える方が良い

上記の通り。これらが「稼げるブロックチェーンゲームの特徴」である可能性が高いです。

それぞれ軽く説明しますね。

「一斉にブリード(増殖)する」のを回避するしくみがあるか

一斉にブリード(増殖)できてしまうとかなり危険。というのも、大量に増殖して大量に生産するようになれば、リワードトークンの供給量の爆発に繋がるからです。

AxieSLPチャート

だからこそ、ブリードには厳しい制限をつけるべき。手間的な難しさだったり、時間的な制限、トークン消費面での制限などです。

その点STEPNは「1つのNFTブリードをするためにはレベル上げ等の必要があり、大量のリワードトークンを消費する。しかもちょっとややこしい仕組み」になっています。

こういった状況だと、「最高効率でブリードされる」ことを防げるので、ムダにリワードトークンを消費させられます。しかも「新規参入者1人あたりの経済効果(=消費トークン量)」が増えますよね。

分かりやすくまとめると以下の通り。

  • かんたんに大量にブリードできる場合
    →みんなが最高効率でバンバンとNFTをブリードするのに、新規参入者は1つしかNFTを購入しないからNFTの供給過多になる。
  • ブリードに制限がある場合
    →最高効率でブリードするのが難しいから、トークンを余計に多く消費する。しかも新規参入者1人あたり3つもNFTを購入するので、経済効果が高い。

このような理由で「ブリードの制限」はしっかりと見ておくべき。

何もしないと採掘量が落ちていくしくみがあるか

リワードトークンが暴落する原因は、需要と供給のバランスでしたよね。つまり、世の中に「レベルを上げ切った、リワードトークンを生み出す最強キャラ」が存在してしまうと、リワードトークンの供給が増える一方です。

なので、リワードトークンの供給を減らす仕組みが必要。STEPNで言えば「靴のリペア」ですね。

リワードトークンを消費して靴を修理しないと、稼げなくなってくる仕組みです。このような仕組みがあれば、リワードトークンの需要をある程度は保つことが出来ます。

ブリードやレベルアップに「段階」を多くつけているか

例えばレベル1→2に上げるときは少量のリワードトークンを消費し、レベル80→81に上げるには大量のリワードトークンを消費するといった施策もかなり重要。

1回目のブリードは少量のリワードトークンで実施できて、2回目、3回目になるほど消費量が増えるというのもそうですね。

この仕組みがあれば、自然とリワードトークンの需給バランスが(多少は)調整されます。

というのも、現在のリワードトークンの価格によって「どのくらいのレベルにするとコスパが良いのか」が変わりますよね。

例えばリワードトークンが安いなら、お得にレベル上げをするチャンスです。こう考える人が増えれば、リワードトークンの消費に繋がります。つまり、リワードトークンの暴落を防ぐ力が働くということです。

トークンをロックする仕組みがあるか

トークンをロックさせる仕組みも重要です。ちなみにトークンのロックとは、そのお金預けたりして動かせなくする仕組みのことです。

なぜロックシステムが重要かというと、リワードトークンの疑似的な消費になるから。つまり、リワードトークンの需要を増やせるからです。

まずは「疑似的な消費になる」ということから説明していきます。

例えば世の中に100個の「レベルアップトークン」があった場合、100人の人がキャラをレベルアップさせられますよね。

しかし、なんらかの理由で80個の「レベルアップトークン」がロックされて動かせない状態だったら、100人の人で20個のトークンを奪い合うことになります。

そうなったら、トークンの価格は上昇しますよね。

つまり、ロックというのは「疑似的なトークンの消費」であり、「トークンの需要を高めている」ことになるわけです。

装飾品などのアイテムの購入でもいいし、DEXへのステーキングでもOK。何らかの仕組みでトークンをロックできているか。これが重要です。

参入者の制限があるか

参入者を絞る仕組みも重要かなと思います。

実際にSTEPNはアクティベーションコードというものを採用しており、新規参入者が一斉に増えないようにしています。

このメリットはなにかというと、以下のような状況を防げることです。

AxieSLPチャート

参入者が一気に増えると、上記のように「リワードトークンの消費タイミング」が揃ってしまいます。これが揃ってしまうと、リワードトークンの需要が落ちるタイミングも揃ってしまうわけです。

この「トークンの需給のバランス」を一定に保つために、新規参入者の急激な増加を防ぐことが重要というわけですね。

まとめ:ブロックチェーンゲームで選ぶ際は、トークンのインフレを防ぐ仕組みがあるかチェックしましょう

長期的に稼ぎやすいブロックチェーンゲームを見つけるために「インフレを防ぐ仕組み」にフォーカスしてまとめてみました。

他にも「そもそもポンジ性を低くするには?」といった視点でまとめた記事もあったりするので、よければどうぞ。

長期で伸びるGameFiプロジェクトの特徴とは?【消費者設計】

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