こんにちは
慶應志木OBの しょーてぃです
慶應志木ってどんな学校?
校則は?
授業は難しいの?
大学に入ってからも授業についていけるの?
いじめとかは大丈夫?
こういった疑問に答えます。
慶應志木ってどんな高校??
埼玉県志木市にある、慶應大学付属の男子校。
97%くらいの人は、慶應大学に進学できます。
残りの3%は、退学or他大の医学部受験というイメージ。
全国的に見てもかなりの高偏差値の高校のようですが、それは入学した瞬間のお話。
「偏差値76の高校生が、3年で偏差値40下げて慶応大学に進学する話」はあまりにも有名。
関連記事:【受験】子供を大学附属校に入れるべき?経験者が教えます
慶應志木の特徴
みんなが気になるであろう「慶應志木の特徴」を紹介するよ
とにかく自由
朝はホームルームすらなく、いきなり授業が始まります。
ホームルームは週に1回だけ。
必要な情報は掲示板に貼り出されるシステムなので、できれば毎日チェックしましょう。
そして、一応制服はありますが服装や髪型は自由なのも慶應志木の特徴。
ぼくの在学中には、蛍光色の髪色の人が1人だけいました笑
そして校則というものがほとんどありませんので、法律に触れなければ基本的には自由だそう。
※ただし、麻雀だけは禁止です。謹慎処分になるので注意。
スマホやゲームも持ち込み可能で、授業中にググったりできます。
「自由=自己責任」ということですね。
勉強のサボりすぎには注意!
個性が強い学生が多い
自由な校風のため、個性が尊重される環境があります。
プリキュアの抱き枕を持って来ている人もいましたし、
カードゲームガチ勢、アニメオタク、アイドルオタク、ポケモンマスター、スポーツオタク、多種多様な人が好きなように生きています。
そもそも先生がオタクなので、みんな個性に寛容です。
- 期末テストのうち30点分を「大仏の名前当てクイズ」にしてしまう大仏オタクの先生
- 池に生態系を作り上げちゃう生物オタクの先生
- 中国人に中国語を教えていた中国オタクの先生
なにより女性の目がないこともあり、カースト制度とかはないです。
フルチンでも人権が与えられる平和な世界。(フルチンになっても良いとは言ってません)
いじめがほぼゼロ
互いに個性を尊重するので、いじめがほぼ一切ありません。
ぼくの知る限り、ぼくの在学中はいじめゼロでした
というよりむしろ、個性の強い人は人気者になる傾向がありました。
陰キャラ陽キャラ関係なく関わったり、それぞれ独立したコミュニティでワイワイやっていたり、かなり居心地の良い環境で幸せな学生生活を送れます。
本当に平和!!
先生も個性的で自由
先ほどもチラッと解説しましたが、変わった先生が多く、変わった授業も多いです。
日本の伝統芸能である「能」を実践したり、「となりのトトロ」を学問的に分析したり、タンポポの分布を調べたり、村上春樹の著書を1年かけて分析したり、バニリンをニトロ化させたり、石鹸を合成したりと、正直よくわからないこともやりました。
もちろん、上記の授業を受けられるかどうかは、自分が選択する科目によって異なります。
大学の教授が授業をすることもそこそこありました。
大学受験に関係ないことばかりを学んだ気がします。
変なことを学ぶのがイヤな人は、正直おすすめしません。
部活の種類が多い
(出典:慶應志木公式HP)
ボート部(端艇部)、スキー部のほか、数多くの珍しい文化部があります。
とくにワグネル(男声合唱)や器楽部は実績もあり、本気で部活に打ち込みたい文化部志望の人には最高の環境だと思いますよ。
校庭が広い
サッカー部、野球部、ラグビー部、ホッケー部、テニス部、それぞれに専用のグラウンドがあります。
志木は土地が広い!!
緑が多い
(出典:慶應志木公式HP)
運動部の部室棟から校庭へ向かう道は、もはや森。
軽い雨の場合は森が傘の役割を担ってくれるので、濡れずに移動できるほど。
しかし部活中にサッカーボールが森に入ってしまったりすると、探すのがとても大変だったり…
ちなみに田んぼや畑、竹やぶなどもあります。
芋を収穫して、自分たちで焼いて、ホクホクのを食べる。
なんて経験もできました。
池に生態系を築き上げた先生がいる
通称”いざわ池”
小魚や水辺の生き物が生息する3m×3mくらいの綺麗な池。
過去にとある学生がザリガニを池に放して生態系崩壊の危機に陥った という伝説があるらしい…
許可を貰えば、実っている柿や栗、タケノコを採っても良い
学校内には竹やぶがあり、栗の木や柿の木も生えています。
許可を取れば、こんなに立派な自然の恵みを収穫できますよ。
栗ご飯おいし~~~~!
注意:夏にはスズメバチがでる
森なのでスズメバチがいるのは当たり前。
怖いですが、教室の方には滅多にこないので大丈夫。
とはいえ、運動部の人はスズメバチとの遭遇率もかなり高いので、ちょっと危険かもです。
学校に苦情でも入れれば駆除してくれるんじゃないかなと思います。
ぼくの在学中は、1~2人くらい刺されてました…
慶應志木の進級率
40人クラスのうち、だいたい2人が留年生。
留年する人の人数が決まっているわけではありませんが、毎年5%程度の学生が留年すると思ってOK。
進級に必要な成績は、基本的には全ての科目の合計で決まります。
例えば歴史が苦手で最低評価をとってしまっても、数学で好成績を取れば大丈夫!といった感じ。
得意な科目で苦手をカバーできる最高なシステムです。
ただ、最低評価を3個以上取るとアウトとか、出席数が足りないとアウトとか、
そういった細かいルールもありますので、詳しいことは入学後に確認してください。
ぶっちゃけ、普通に生活していれば留年しません。
成績評価システム
先生に一任されています。
テストだけで評価する先生もいれば、提出物を重視する場合もあります。
レポートの提出が遅れると受け取ってもらえなかったり、その瞬間に最低成績が確定する場合もあるので注意!
友達や先輩から情報をたくさん貰っておこう!
関連記事:みんな知らない!?先輩から過去問・過去レポを貰う最適なタイミング
”慶應ボーイ感”とか”お金持ち感”はほとんどない
慶應には中等部・普通部と呼ばれる中学校がありますが、そこから慶應志木に進学してくることはほとんどありません。
彼らの多くは、慶應義塾高校(神奈川県にある本家の方)に進学します。
つまり、慶應志木には小学校から慶應に通っているようなお金持ちはほとんどいないのです。
放課後もみんなでラーメンを食べに行ったり、志木駅付近の日高屋に行くくらいがせいぜい。
慶應志木に入っても庶民的な人ばかりですので、普通の人でも安心ですよ。
もちろん、すごいお金持ちも一定数いましたが。
裏を返せば、「小学校から慶應に入るような医者の息子(医学部狙い)」の割合も比較的少なくなるので、医学部狙いの人には志木高はおすすめかもしれませんね。
授業は難しいの??
基本的にはカンタンで、一部の理系科目は激ムズという感じ。
例えばぼくの在学中は、英語の授業はかなり簡単でした。
「あの入試の難しさは何だったの!?」って感じ。
あまりにカンタンすぎて「英語の授業=お昼寝タイム」みたいな風習が生まれてしまい、そのせいでぼくの英語力は中学生レベルまで落ちました。(人のせいにするな)
大学入学時に英語のレベル分けテストがあったのですが、
そこで下位5%のグループに入ってしまうほどの没落ぶり。
はずかしかったです。
他にも世界史や日本史、文学系の科目は”お昼寝タイム”となってしまっていたり、科目によっては授業中にゲームをするのが普通になっていることもありました。
ただ、テストは何とかしないといけないので、テスト前はみんな猛勉強します。
理系選択コースはそれなりに過酷
2年生になると理系か文系のどちらかを選択できるのですが、理系コースは勉強が大変。
※とはいえ受験に比べれば10倍くらい楽でしょう。
量子力学的な学問に触れたり、毎週大量の実験レポートを提出しなければなりません。
参考までに、選択化学で3年次に書いたレポート総量はA4用紙150~200枚くらいです…笑
特に化学がハイレベルすぎて、頭の悪いぼくはついていくのがやっとといった状態でした。
ちなみに授業についていけなくても、テストの採点が甘かったり、他の教科でカバーしたりできるので安心してくださいね。
とはいえそれなりに厳しいことには変わりなく、なんとか卒業するために過去問や過去レポを集めたり、友達に勉強を教えてもらったりと、ある程度の頑張りは必須。
文系選択コースはめちゃ楽
もう、なにもしなくても成績が取れて卒業できます。
ってレベルで楽です。たぶん。
ぼくは理系コースだったので、
文系コースいいなあと思って見てました。
とにかく部活に打ち込んだり、とことん趣味にのめりこんだり、人生の夏休み状態って様子でした。
ただ、大学の学部推薦枠の倍率の高い法学部に進学したい人だけは、それなりに勉強していた印象もあります。
自分の好きなことに打ち込める良い3年間になると思いますよ!
慶應志木って男子校だけど、、、彼女は?
【悲報】9割いません。
希望を打ち砕いてしまって申し訳ないですが、自然な出会いというのはほぼゼロ。
年に一度の収穫祭(文化祭)で女子高生の収穫に成功する人が体感5%くらい。
留年率と一緒。
慶應志木の学食はどう?
肉うどんがめちゃくちゃ美味しい
毎食450円くらいかかるから、そんなに安くはないかな?
弁当の人:食堂で食べる人=1:1くらいです。
食堂にはおいしいパン屋もありますよ。
2時間目が終わるとパン屋がまあまあ混雑してしまうので、ダッシュで向かいましょう。
10秒の差が、1分の差を生みます。
大学に進学してからは、ついていけてる?
結論、ぼくの場合はなかなかキツかったです。
ぼくの周りを見る限り、大学入試組と比較すると留年率は間違いなく高い。
参考までに、ぼくの成績を載せておきます。
高校のときは7平~7プラくらいとほぼ平均的な成績だったのですが、
大学の成績はギリギリ落第を免れるレベル。
成績表の見方ですが、Dは不合格で、Cはギリギリ合格。
つまり、ぼくの成績は常に超低空飛行で、ときどき落水しちゃってるイメージ。
志木高のノリで授業を受けると単位を落としまくるので、かなりの注意が必要。
気を付けて!
逆を言えば、高校までは余裕ということ。安心してください。
関連記事:友達が留年してしまったときの接し方【タイプ別攻略】
関連記事:慶應の理工学部を留年も浪人もしないで卒業できる人が少なすぎる話
周辺施設
付近には、松屋、サイゼリヤ、ガスト、日高屋などの飲食店があります。
なかでも志木高生に人気なのがラーメン「武蔵屋」とカレー「スリヤ」
他にもTSUTAYAや、おかしのまちおかもあり、放課後に立ちよる人も多いです。
ぼくは志木高生の人間性が大好き
大学に入ってから思ったことなんですが、
塾高出身者も含めて、内部生には面白い人が多い!
考え方だったり、今までの経験だったり、受験勉強以外の何かを得ている人が多いのかもしれませんね。
結論としては志木高は最高なので、入学したらぜひ楽しんでください。
というわけで以上になります。
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