こんにちは、しょーてぃです。
ブロックチェーンゲーム「Illvium」の将来性を知りたいな。
しっかりとした根拠のある分析記事が読みたいです!
こんな疑問に答えます。
【この記事を読むと分かること】
- ゲームの概要
- 「トークンエコノミクス」や「競争優位性」などの点数評価
- このゲームに将来性はあるのか
- トークンの購入方法
【信頼性の担保】
慶應→大企業→退職してブロックチェーンゲーマーになりました。
つまりゲーム分析にはぼくの人生がかかっているわけなので、かなり本気でやっています。
すごく話題になっているゲームなので、自分なりにしっかりと分析してみました。
トークンの購入手順も記事の後半で解説していますので、「目次」から飛んでみてくださいね。
Illviumの概要【オープンワールドでモンスターをゲット&バトル】
運営会社・チーム | オーストラリアを拠点とした 多国籍チーム |
ブロックチェーン | イーサリアム |
ガバナンストークン | ILV |
ガバナンストークンの発行上限 | 10,000,000枚 |
サービス開始予定日 | 2022年夏 |
ILVを買える取引所 | Binance |
詳細 | 公式サイト |
このゲームはオープンワールドの世界で、「Illuvials(イルヴィアル)」というモンスターを捕まえ、育成し、バトルをするゲームです。
オープンワールドのポケモンみたいな感じですね。ニンテンドースイッチで発売された「レジェンズアルセウス」の世界に近いイメージです。
ただ、ポケモンみたいな「かわいさ」はぜんぜん無くて、かなり「モンスター感」が強いです。これはちょっとデメリットかなと。
そしてゲットしたモンスターを捕獲したりすると暗号資産を稼げるようになっています。レアなモンスターを捕まえられれば大きく稼ぐことも可能です。もちろんそれらの売買もできます。
文字で説明するよりも、ゲームの紹介動画を見るのが早いので、どうぞ↓
注目ポイント
特に注目すべきなのが、以下の通り。
- 「Immutable X」を採用するので、ガス代(手数料)が無料かつ、高レベルのセキュリティを維持
- ゲームリリース前にも関わらず、1,500億円相当の暗号資産がステーキングされている(≒運営がバンバン開発できる)
- ポケモンやモンハン、ドラクエなどのあらゆる要素を取り入れている「寿司ラーメンカツカレー欲張りセット」みたいなゲーム
ブロックチェーンゲームの中でもかなり大規模なプロジェクトなので、超すごいものができるかも!とぼくは期待しています。
ゲームの将来性【まあまあ期待:70点】
結論として、このゲームの評価は70点です。けっこう期待できるゲームではありますが、深く分析したら元素騎士とかの方が伸びしろありそうな気がしてきました。
とは言いつつ爆伸びするポテンシャルはあると思うので、ぼくは50万円ほど投資しています。
※AxieInfinityやSTEPNを100点として、自分なりにスコアリングしています。
評価項目は以下の通り。
【ブロックチェーンゲームの評価項目】
- 提携ギルドやVC
- トークンエコノミクス
①採掘量が消費量を上回りすぎていないか
②トークンのインフレを低減する仕組みはあるか
③消費者設計がしっかりとしているか - 口コミが広がりやすい設計か
- 競争優位性は存在するのか
- 競合の有無と成功事例
- トークンの分配率
- 公式Twitterのフォロワー数の増加率
- 時価総額をもとにした評価
それではそれぞれ見ていきましょう。
①:ギルドやVC【100点】
まずはパートナーシップを結んでいるギルドや、出資しているVCを見ていきます。
ギルドや大型VCは、そのゲーム運営にアドバイスをしたりIGOの補助をすることも多いので、それなりに重要。
しかし超大量の小型VCから資金調達を受けている場合はちょっと危険。それはただの資金調達なので、ゲームリリース後に「出資者が得をし、後発が損をするシステム」になりかねません。
それではIllviumの提携先を見てみましょう。
ぜんぶのVCを調べたわけではありませんが、BitscaleやIOSGは大きなVCのようです。莫大な予算をつぎ込むだけはありますね。
逆に、ギルドや小型VCはやや少なめな印象。
とはいえ特に心配するべきポイントはないかと思います。
②:トークンエコノミクス【60点】
ブロックチェーンゲームで一番大事なのが「トークンエコノミクス」です。
トークンがどう使われるのか。ポンジ性を抑えられているのか。ここでしっかりと供給と消費のバランスを見るのが超重要です。
大きくまとめると以下の通り。詳しく見ていきます。
- 採掘量が消費量を上回りすぎていないか
- 消費者設計がしっかりとしているか
採掘量が消費量を上回りすぎていないか
このゲームの基軸通貨は「ETH」です。稼げる量と消費量のバランスを見ていきましょう。
まずはETHの稼ぎ方を見ていきます。
【ETHの稼ぎ方】
- 捕獲したIlluvialsの売却
- マイニングで得た資源の売却
- クラフトしたアイテムの売却
- マーケットでの取引(安く購入し高く売却)
- 他のプレイヤー同士のバトル(アリーナ)へのBET
一般的なブロックチェーンゲームと同じく、稼ぎ方は普通ですね。ゲームを上手にプレイすることで稼げるようです。
そしてETHの消費方法は以下の通り。
【ETHの使い道】
- シャード(モンスターボール)の修理
- インブ(武器や防具の変更)
- 他人のバトルの勝敗を賭ける
- イルビアル(モンスター)の治療
- 高速ワープ機能
- イルビアルの強化
こちらはかなり多いので、普通にプレイしていたら「稼げる額<出費」になりそうです。
もちろん、早期参入して強いイルビアル(モンスター)をゲットできていれば、アイテムやイルビアルをゲットしやすくなるので、さらに稼ぎやすくなるはず。
消費者設計がしっかりとしているか
Illviumの経済圏に入ってくるのが「投資マネー」だけではポンジ性が強くなってしまいます。これを回避するには「消費者マネー」の存在も必要。それがしっかりと設計できているか見ていきます。
なぜ「ブロックチェーンゲーム=ポンジスキーム」になりがちなのか分からない人は、下記の記事を読んでください。これはもはや必須知識なので、飛ばさずに読んでくださいね。
>>【悲報】ブロックチェーンゲームは基本的にポンジスキームです
Illviumの場合、正直なところ、かなりポンジ性は強いかなといった印象です。
というのも、「消費マネー」がけっこう少ないんですよね。消費マネーが減ると「投資資金をみんなで奪い合う」という現象が起こるので、ただただお金を投げ入れるだけの「消費者」が必要なんです。
Illviumにおける「消費マネー」の例をあげると以下の通り。
- レアキャラを保有して優越感を得るための課金
- 承認欲求を満たすための装備装飾への課金
- 射幸心を得るためのバトル(アリーナ)の賭博金
- 単純にプレイして楽しむための課金
これくらいしか「消費マネー」が設計されていないので、サービス開始後に「全然稼げないじゃん」という感じで「稼ぐ目的のユーザー」が離れていく可能性があります。
ぼくはこの「消費者設計」をかなり意識しているので、その点Illviumはちょっと残念かなと。
もちろん、ぼくが気づけないような素晴らしい仕組みがゲームに組み込まれている可能性もありますが。
>>長期で伸びるGameFiプロジェクトの特徴とは?【消費者設計】
口コミが広がりやすい設計か【80点】
集客方法の中で最強なのが、口コミ。ブロックチェーンゲームにおいても、いかに口コミを増やせるかがかなり大事。
- 人に話したくなる体験を提供できているか
- 稼げる仕組みが分かりやすいか
- 斬新さはあるか
このあたりを見ていきます。
Illviumの場合、ポケモンやモンハン、ドラクエなど、あらゆるゲームの要素を詰め込んだものになっているので、口コミは広がりやすいと思います。
ポケモンみたいな感じだったら、ちょっとプレイしてみたくなりますもんね。
「え、ポケモンみたいなゲームをやって稼げるの?」「え、ドラクエみたいな~略」と言った感じで、各方面のゲーマーを多少は取り込むことはできそうです。
しかし、STEPNのように「ゲームに関係ない大勢の人たち」を取り込める見込みはないので、80点にしています。
競争優位性は存在するのか【50点】
ブロックチェーンゲームで「あなたが稼ぐ」には、競争優位性が必要です。
つまり、他人が投げ入れたお金を、ぼくらが多く回収できる見込みがあるか。これを見ていきましょう。
結論としては、個人ではちょっと厳しいかなと。
その理由を説明していきますが、まず前提として、Illviumの場合は「レアキャラや強キャラをゲットする」ことで、そのキャラの売買やアリーナでのバトルで稼げるわけなんですよね。
つまり、レアキャラや強キャラをゲットする必要があるということ。しかし、どのキャラがレアでどのキャラが強いのかなんて、キャラに出会った瞬間に判断できないですよね。
ぼくはポケモンをプレイしていて、「ウバメの森」で出会ったトランセルが、強キャラに見えて捕獲してしまったことがあります。
これをIllviumでやってしまうと、シャード(モンスターボール)の無駄使いになり、お金がかかってしまいます。
つまり、個人だと情報不足になってかなり不利。そして日本プレイヤーよりも海外プレイヤーの方が多いゲームなので、攻略情報は彼らの方が多いはず。
日本人かつ個人プレイヤーというのは、けっこう不利な状況にあるかなと思います。
競合の有無と成功事例【90点】
競合の有無や成功事例を見るのも大事。
その点Illviumはポケモンもモンハンもドラクエも足し合わせたような「全部乗せラーメン」みたいなゲームなので、心配はいらないかなと。
しかし、もし「レジェンズアルセウス」みたいなゲームになるなら、高性能なPCが必要になってきてしまうのかなとも思っており、その点はちょっと心配です。
トークンの分配率【70点】
- 運営に大量のトークンが分配されていないか
- ギルドやVCに「ガバナンストークン以外」が大量に流れていないか
これを見てみましょう。
上記の通り、5+15%が初期の投資家(VC)に、15%が運営に、15%が調整用、10%がローンチパッド(宣伝+分配)に使われています。
さらにイールドファーミングの報酬の多くをVCがゲットできることを考えると、ちょっとVCがトークンを持ちすぎな感じがして、少し不安。
というのも、ILVは「ゲームの利益の一部を受け取れる権利」があるんですよね。つまり、ユーザーがプレイして稼げず、そのお金の多くがVCに還元される仕組みだということ。
もしユーザーがたくさんのILVトークンを保有していれば、ゲームプレイで100円負けても、ILVのステーキング報酬で100円稼げるかもしれないわけです。そうなれば、ゲームプレイを続けますし、どんどんと参入者が増えていきます。
しかし、VCが大量のILVを保有し利益を吸い続けたら、プレイヤーは稼ぐことが出来ずに参入者が減ってしまうかもしれません。
この点をぼくは懸念しています。
公式Twitterのフォロワー数の増加率【100点】
Twitterのフォロワー増加率≒そのゲーム勢い です。これが増えれば参加者も増えます。
運営のマーケティング力を測る指標としても有効かもです。
Illviumのフォロワー数そのものはかなり破格。AlienWorldなどの有名ゲームは12万人。こちらは30万人です。
フォロワー数が多い点、そして着実に伸ばし続けている点はかなり評価できるかなと。
ILVの価格とフォロワー数には特に相関は見られません。
時価増額をもとにした評価【各自判断】
まず、世界最大のブロックチェーンゲームであるAxieInfinity(AXS)の現在の時価総額は$2.6B。これに対してIllvium(ILV)の時価総額がどうなるか、見ていきましょう。
※下記は現状のILV発行枚数と、現状のAXS発行枚数をもとに計算しています。今後発行される予定のILVやAXSは計算に含まれません。
- AXSの100%の時価総額になる場合:1ILV=$4000
- AXSの50%の時価総額になる場合:1ILV=$2000
- AXSの20%の時価総額になる場合:1ILV=$800
- AXSの10%の時価総額になる場合:1ILV=$400
2022年4月現在、1ILV=$450なので、伸びしろはまあまあありますよね。
もちろん、今後どんどんILVは発行されるので希釈されますが、それでも十分に伸びしろがあると言えます。
ILVトークンの買い方
結論、このゲームの将来性は「まあまあ期待できる」といったところ。個人的には、ゲームはプレイせずにILVトークンを買って放置が安定かなと思います。
購入手順は以下の通りです。
リンクをクリックすると、それぞれの手順解説記事へと飛べるようになっています。
【ILVトークンの購入手順】
- 手順①:Coincheck口座開設・BTC購入
- 手順②:Binance取引所での口座開設
- 手順③:CoincheckからBinanceへBTCを送金
- 手順④:BinnceでBTCを使ってILVを購入
なお、ブロックチェーンゲームの始め方は以下の通りです。
詳しい手順については【初心者向け】ブロックチェーンゲームの始め方・超簡単5ステップで解説していますので、良ければどうぞ。
というわけで、以上になります。
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