こんにちは
慶應大学を卒業して、大手メーカーのグループ会社に入社した しょーてぃです。
新入社員の時給ってどのくらいなの?
ボーナスとか手当とか含めた数字が知りたい!
こんな疑問に答えます。
結論、ぼくの1年目の時給は2300円でした。
※ボーナス、手当、持株会の補助費など、全部ふくめて計算しました。
※交通費、家賃補助といった「自宅にいれば本来発生しない費用」の補助費などは計算に含みません。
時給を計算するメリット、時給計算の内訳、感想などを解説していきますね。
早慶のなかでは平均レベルの就職先
ぼくの就職先は、外資系でもなく、イケイケのベンチャーでもなく、堅実な日経大手メーカーのグループ会社です。
明治食品やキッコーマンよりちょい下くらいのレベル感。
たぶん、早慶卒の人の中ではちょうど平均あたりの就職先だと思います。
早慶の平均レベルだと、新卒1年目の時給はどのくらいになるのか?
リアルな数字をぶっちゃけますので参考にしてくださいね。
時給=[月給+ボーナス+出張手当]÷労働時間
[月給+ボーナス+出張手当]÷労働時間=時給といった感じで計算しました。
なお、出張手当は非課税なので、[実際に支給された金額÷0.8]で計算しています。
もしも給料として支給されていたら20%くらいが社会保険料や所得税として引かれてしまいますから、それを考慮した計算です。
つまり、全てが給料として支払われた場合の時給を計算しているということです。
新卒1年目(4月~3月)の給与+ボーナスは 4,100,000円
1年目の年収はこんな感じ。
「年収」というふんわりした数値でみると、それなりにもらえているような気がしてきます。
でも「年収」で見ると、もらっている額が多いのか少ないのか、感覚でしか分からない…
400万円ってどうなの?妥当なの?500万なら満足?600万は?700万なら?
たしかに「年収」というあいまいな数値では、多いのか少ないのか分かりません。
だからこそ時給を計算して、支給額に納得できるか確かめる必要があるんですね。
というわけで、引きつづき計算していきます。
給与以外の収入が64万円(80万として計算)
ぼくの場合、給与以外の手当が64万円ありました。
出張手当とは「転勤や出張などのための旅費のうち、通常必要と認められるもの」のことで、非課税です。
普通、64万円の手取りを得るには、80万円くらい稼がないといけません。
というのも、社会保険料や所得税で20%ほど引かれるからです。
今回は正確な時給を計算するために、80万円として計算しました。
労働時間は2100時間。時給を計算すると約2300円
1年間の労働時間は約2100時間でした。
時給を計算してみると下記の通り。
[4,000,000(年収)+800,000(手当)]÷2100(労働時間)=2300円(時給)
「時給2300円か、、、ぶっちゃけ微妙…」と思った人も多いんじゃないでしょうか。
家庭教師のような時給5000円のバイトの経験がある人からすると、ちょっと物足りないですよね。
大学生のバイトの方が時給高いやん…
こう考える人も多いと思いますので、会社員と家庭教師との違いについてサクッと解説します。
時給=あなたの専門性の価値
新卒会社員と家庭教師の違いを説明する前に、絶対に理解していなければならないことがあります。
それは、「お金を稼ぐ」というのは価値を提供することだということ。
なんだか自己啓発本に書いてありそうな、ありきたりな内容ですが、、、
ちょっと考えてみると、「価値の提供」には2段階あることが分かります。
どういうことかと言うと、価値提供は下記の2ステップで行われるということ。
- 専門性を身に着ける
- それを用いて価値を提供する
知能労働の場合、必ずこの2ステップを踏んでいます。
家庭教師で稼げる高学歴の大学生は、
今まで何年も受験業界で第一線で戦ってきた経験からくる専門性があるから稼げるんですね。
ところが就職すると、求められる専門性は変わってきます。
「営業」だったり「マーケティング」だったり、「設計」「開発」だったり。
つまり専門性ゼロの領域で戦うことになります。
結論、家庭教師と会社員の違いは下記の通りでして、提供できる価値が圧倒的に違うんです。
- 受験勉強歴10年の大学生がやる家庭教師
- 営業経験ゼロの新入社員がやる保険営業
どっちのほうが価値を提供できそう(=稼げそう)ですか?
家庭教師のほうが価値を出せますよね。
一方、新卒会社員というのは、今は専門性ゼロだけど、これから伸ばしていくよ~!という段階の人材です。
つまり専門性ゼロの無能力者。家庭教師よりも時給が低いのは仕方ないですね。
時給5000円を捨てて、時給の低い会社員を選ぶ理由
「時給5000円の家庭教師」という選択肢がある大学生が、なぜそれを捨ててまで時給の低い会社員になるのか。それは、新しい専門性を身に着けたいから。
学校でも塾でも、お金を払って学んでいましたが、
会社ではお金を貰いつつ学べるんです。
ぼくは「屋根に取り付けられる植物工場」を作りたいという夢があるので、設計を学べる仕事をしています!
(関連記事:水耕栽培装置の作り方)
会社員になって気づきましたが、会社というのはかなり優しいもので、
ぼくのような価値を出せない新入社員に時給2300円も支払ってくれるんですよね。
さらには採用コストで100万円、育成コスト(機材支給や研修など)で50万円。そして厚生年金も半分負担してくれています。
会社とは、それほどまでのお金をかけて育成してくれるありがたい存在なんですね。
お金をもらいながら学べるの、お得じゃん!
というわけで、ぼくは下記の2択から新しい専門性が身に付く会社員になる道を選びました。
- 「営業」「設計」といった新しい専門性を身に着けるために、少しのお金を貰いつつレベル1からスタートする。
- 受験というレベル10くらいの武器を使って、もっと稼ぎまくる。
自分の時給を把握するメリット
ここまで読んだ人は、もう「時給を把握するメリット」が分かると思います。
それは、【学びの量+稼げる額】と【稼げる最大額】を天秤に掛けられるようになること。
ぼくの場合、こういう式になります。
もしも時給が1200円だったら、さすがに家庭教師を選んでいたでしょう。
学べることがなくなって、さらに時給も上がらなかったら、他の仕事を選びます。
というわけで、より正解に近い選択をするためにも、自分の時給を把握することが超重要。
「年収」というあいまいなモノサシでは、なんとなくでしか選べませんよね。
自分の時給に満足しない場合は、転職サイトで市場価値を知ろう
現代、転職というのはごく当たり前になってきています。
自分の時給に納得できないのであれば、転職するのが吉です。
とはいえ、記事内で説明した通り、未経験で収入UPできるものではありません。
- 新しい専門性を身につけるために、低賃金&レベル1の専門性からスタートする
- 現在持っているレベル10くらいの専門性で、もっと稼ぐ
結局、上記の2択は変わらずです。
採用する側の気持ちになれば分かりますが、未経験者に高い給料を支払う理由はありませんよね。
未経験OKの会社は、業務を通じて専門性を高めることができる代わりに低賃金です。これは受け入れないといけない現実。
もう一つの選択肢、それは現在のスキルを用いてより年収の高い企業に入ること。
転職成功者が多いのはこのパターン。
というのも日系企業は年功序列の傾向が強く、あなたが提供している価値が、十分に給料に反映されていない可能性は高いから。
事実、ぼくのような赤字のカタマリである新入社員にも時給2300円が支払われています。
いったいどこから支払われているかというと、有能な先輩たちが稼いでくれた額の一部なわけですね。
つまり、有能な先輩方が独立したり転職したりすれば、ぼくらのような赤字社員に吸い取られている分が還元されることになります。
ぼく個人にとっては稼ぎ頭の頼れる先輩が多いのはスゴくありがたい話ですが、先輩のなかには割を食っている人も多いはず。
そんな人は転職サイトに登録しておくと良いかもです。
オファーや年収交渉で金額が決まるので、自分の市場評価を把握できますよ。
最大手の転職サイトdodaや、スグに自分の市場価値が分かるミイダスあたりが人気。
転職にはリスクがありますが、
「転職活動」はノーリスクです。
少ない賃金を最大化する方法(確定拠出年金&持株会&ふるさと納税、副業)
新卒のぼくの時給は2300円。この2300円からさらに20%ほど税金や社会保険料が引かれます。
そんなに取らないでえ~
手取り時給1800円…シンドイ…
そこで、手取りを最大化するためにぼくが実践している方法を紹介します。
- 確定拠出年金
→控除を増やす - 持株会
→補助手当を増やす - ふるさと納税
→返礼品を貰う - 副業(経費処理)
→経費を使う
収入から経費と控除を引いた額に、税金がかかります。
つまり、経費も控除を増やせば増やすだけオトク!
まずは確定拠出年金で控除を増やすのは必須。
次に持株会。会社によっては持株会というものが存在し、そこから株を買うと補助金が出る場合があります。
そしてみんなやっているふるさと納税。2000円払えば、数万円分の返礼品がもらえる最高の仕組み。
最後に副業。副業で収入が増えるのもメリットなんですが、経費を使えるのが最強すぎる。
カンタンに言えば、経費を増やせば増やすだけ税金は減ります。
説明すると長くなってしまうので、詳しくは別の記事を参考にしてください!
まとめ:会社員なら時給の計算は必須。そして手取りを最大化しよう
- [時給]=[トータルの収入]÷[労働時間]
- 時給を把握すると、仕事選択の精度が上がる
- 現状の時給に満足できないなら転職活動を始める
- 控除や経費を用いて、手取りを最大化する
自分の時給を計算して、ほんとうに現状のままで良いのか確認してみましょう。
人生設計をしてみるのも良いかもですね。
というわけで、以上になります。
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