こんにちは、しょーてぃです。
DAOってなに?なんか他のサイトだと難しいことが書いてあってよく分からない。
わかりやすく説明してほしい。
こんな疑問に答えます。
【この記事を読むと分かること】
- DAO≒社長が不要な会社組織
- DAOは「スマートコントラクト」という自動契約する技術によって実現
- DAOは未来の組織形態になるのではと注目されている
【信頼性の担保】
ぼくは2017年から暗号資産取引をしており、2021年には単年で+500%を達成しました。
それをきっかけに暗号資産の専門家として独立しているので、分かりやすく説明できると思います。
DAOの概念から仕組み、未来予想まで分かりやすく解説していきますね。
DAOとは?忙しい人向けに1分で解説
ちょっと忙しいからサクッとまとめてほしい
という人に向けて、DAOの概要を1分で解説します。
結論、DAOとはブロックチェーン技術によって実現可能になった「社長や株主がいない会社組織」と理解していればOKです。
特徴を簡単にまとめると以下の通り。
【DAOの特徴】
- DAO=新しい組織の形
- DAOは「みんなで意思決定をする会社」
- 社長や上司みたいな「リーダー」はおらず、みんなが独立している
- 組織に貢献した分だけ自動で給料(報酬)が支払われる
- だからバリバリ働いても、のんびり働いてもOK
- トラストレスなので匿名でも参加可能
- 資金移動の透明性が高く、誰でもお金の動きを追えるので、横領などができない
- 上記はすべてスマートコントラクトというブロックチェーン技術(暗号資産の技術)によって成立
DAOは「社長のいない会社組織」なので、理不尽なノルマとかはありません。欲しい金額の分だけ働けばOK。こんな働き方、最高じゃないですか?
補足ですが「DAO」という名前は、Decentralized Autonomous Organzation(自律分散型組織)の頭文字を取ったものです。
つまり先ほど説明した通り、
- 自律=組織に貢献した分だけ自動で給料(報酬)が支払われる
- 分散型=社長のいない
- 組織=そのまま組織
ということですね。
それではDAOの特徴について、さらにわかりやすく掘り下げていきます。
DAOの特徴や仕組みを詳しく解説
「DAOの特徴」について、もう少し分かりやすく掘り下げていきます。
DAOには「社長」が不要で、みんなが独立している
DAOには社長やリーダーはいません。
だから理不尽なパワハラとかも存在するはずもないですし、ノルマもサービス残業もありません。余計な人間関係もありません。
基本的にはランサーズやクラウドワークスみたいに「①まず仕事があって②好きなタスクに自由に取り組む③成果や貢献度によって報酬が支払われる」という形になります。もちろん中抜きも無いですし、立場の上下もありません。
ただただ、一緒にプロジェクトを遂行する仲間です。
また、組織の意思決定は、みんなの投票で行うことも可能。
スゴイ、、、。でも、なんでそんなことが可能なの??
それは「スマートコントラクト」っていう技術と「ガバナンストークン」って仕組みのおかげなんですが、それは後からしっかりと解説しますね!
組織に貢献した分だけ給料(報酬)が支払われる
先ほど、組織の意思決定はみんなの投票で決められると説明しました。
より分かりやすく説明すると、下記のように方針と報酬が投票によって決められるイメージですね。
- 組織の方針:とある動画サイトのアクセスを増やしたい!
- タスク①:動画サイトの広告バナー作成(報酬2000円)
- タスク②:動画サイトへの勧誘20人(報酬3000円)
- タスク③:Youtube広告の出稿(報酬4000円)
こうなれば、あとはDAOの参加者が好きなタスクをこなして、報酬を貰うだけ。
ちょっとビミョーな仕事しかないからパスかな
ぼくはバナー制作が得意だから、これをやって稼ごう!
こんな感じで好きな人が好きなだけ仕事をし、あらかじめ決められた報酬が自動で支払われる。これがDAOです。
もちろん、みんながやりたがらない仕事であれば単価は上がりますし、逆に応募が多ければ単価を下げることも可能。後ほど説明する「ビットコインの仕組み」と同じです。
※ここではわかりやすく「報酬2000円」とか書いていますが、実際には「そのプロジェクトが生み出す利益の〇%」とかいう契約も可能です。
透明性が高く誰でもお金の動きを追えるので、横領などができない
DAOはブロックチェーン技術を用いることで「分散性」を取り入れた組織です。ブロックチェーン技術というのは「不正や改ざんが不可能な、みんなで管理する通帳」のこと。
上記のように「○○さんから□□さんに1BTCが支払われました」という履歴は誰でも閲覧可能なので、かなり透明性が高い。
政治家が「調査費」とかいって旅行に行ってたり、会社の部長が「接待費」とかいってキャバクラに通っていたりしている現実がありますが、DAOではそういう問題は起こらなくなります。
平等で効率的な社会です。ほんと、ブロックチェーンは革命的ですよね。
DAOは「スマートコントラクト」によって成立
それではここで「なぜ組織が自動で動くのか」「どうやって自動で給料を払うのか」という疑問について解説していきます。
結論、スマートコントラクトという技術によって実現可能になりました。
スマート=賢い、コントラクト=契約??
どゆこと?
スマートコントラクトとは、あらかじめ決められた通り(=契約通り)に自動で取引を実行する仕組みのことです!
自動販売機に例えると分かりやすいと思います↓
こんな感じで「タスクをこなすと、報酬が支払われる」みたいなプログラムを実行できるのが、スマートコントラクトという技術。
社内政治や飲み会などで評価やボーナス額が決まるより、プログラムでキッチリ明確に評価されるほうがぼくは好きです。だからDAOにはめっちゃ期待しています。
ちなみにブロックチェーン上にスマートコントラクトを実装したのがイーサリアム。そのイーサリアムというプラットフォーム上で使う手数料用のコインがETH(イーサ)なんです。
イーサ=コイン名、イーサリアム=プラットフォーム名ということなんですが、間違えやすいので一応補足しておきました。
DAO内での「貢献度」をどう測るかが現状の課題ですが、そこは「話し合い」とか「アフィリエイトの仕組み」とかを利用したりします。
最近では「DAOの貢献度を測るツール」を開発している企業とかもあります。
DAOへの参加は匿名でもOK
スマートコントラクト技術・ブロックチェーン技術によって、「プログラム」がDAOを動かしているので、実名顔出しする必要性がなくなりました。
どこの国の誰でも、子供でも大人でも、男性でも女性でも関係ありません。「ただ、成果を上げたら報酬が支払われる」だけ。信用が不要なんですよね。
つまりDAOには「銀行口座や住所もないけど、実は優秀な人」とかも参加してくるわけです。つまり「優秀さだけで評価される世界」ということ。
これが本当に面白いなと思っていて、大企業が雇うことの出来なかった「宗教や国籍、身分などの理由で今まで埋もれていた優秀な人」が市場に大放出されるということなんですよね。
え、、、ぼくはぜんぜん優秀じゃないから終わった…。
そういう人はガバナンストークンを買っておくのもひとつの手です。
経営者側の視点に立ってみれば「格安で優秀な人の労働力を買える」ということですので。今ある金銭的なアドバンテージを活かしましょう。
というわけで、「ガバナンストークン」について説明していきますね。
DAOの投票は「ガバナンストークン」により行われる
まずは結論から。ガバナンストークンとは株式のようなものです。
先ほどは、「DAOの方針はDAOの参加者の投票によって決まる」という話をしました。しかし、そこらへんのホームレスとかが結託して投票できちゃったりしたら「ホームレスを助ける方針でいこう!」ってなことになりかねませんよね。
だから、投票には「重みづけ」がされています。つまり、ガバナンストークン(=株式)を大量に持っている人ほど発言力が高くなる仕組みになっています。
なお、ガバナンストークンは取引所で売買も可能。もちろん、DAOのプロジェクトに貢献することでも入手できたりもします。
ガバナンストークンの仕組みは、ほぼ株と同じですね。
ガバナンストークンのシステムは「株式会社のストックオプション」に似ていますね。
組織の成長=自分たちの収入の増加という図式になるので、株式会社よりも一致団結しやすいのかなと思います。
ただ違うのが「ガバナンストークンの保有=DAOの利益を受け取れる」というわけではないので、従来の株式会社とは違って搾取構造は控えめになると言われています。
一番有名なDAOはビットコインです
実は、ビットコインもDAOなんです。
- 特定の管理者がいない
- 誰でも匿名で参加できる
- マイニング(ブロックチェーンの承認作業)をするとビットコインが貰える
自律、分散、組織の3つがそろっていますので、間違いなくDAOですよね。
好きな人がやりたいだけマイニングする。これでシステムが保たれています。
なお、マイニングとは下記のような「取引を記録(=計算)する作業」のこと。
ビットコインのなにが革命的かというとマイニングしたい人だけマイニングが出来る点です。
マイニング報酬が見合わなければ辞めれば良いですし、報酬が欲しいならやればいい。こんな組織、他にありますか??
でも、みんながサボったらビットコインのシステムが崩壊しちゃわない?
こんな疑問もあるかと思いますが、マイニングする人が少なくなればマイニングで稼ぎやすくなるので、マイナーはある時点から減らなくなるんですよね。
参加者がそれぞれ自分のメリットのためだけに動いていれば、勝手に組織が回る仕組みです。
しかもビットコインはDAOなので、当然「ビットコイン社」などの「利益を搾取するもの」は存在せず、ブロックチェーン技術によってみんなで管理しています。
こういった感じでビットコインは「どこにも属さない通貨」だから世界中から注目されているんですよね。
ドルや円は中央銀行によって管理されてしまいますが、ビットコインはプログラムによって成立している完全独立のコイン。
ビットコインの発行量も、政府が勝手に増やしたりすることはできず、2100万枚以上にはなりません。
もっとわかりやすく言うと、コロナショックの影響で日本銀行がお金を刷りまくったりすると日本円の価値は下がってしまいますよね。しかし、ビットコインは価値が下がらない。
だからみんなが安定を求めて買っているわけです。地球上に存在する量が限られている「金(ゴールド)」と同じようなイメージです。
すみません、ビットコインについて語ってしまうと1万文字くらい必要なので、下記の記事にまとめました。かなりリテラシーが高まると思いますのでぜひどうぞ。
ビットコインを持つことは「政府の支配からの一部脱却」を意味します。個人的には日本円よりもよっぽど信用できます。
※ビットコインを買うときは「板取引」をしましょう。普通に買うとスプレッドという手数料がかかるので。
損をしない買い方は【完全初心者向け】スマホでできる!ビットコインの買い方・売り方【コインチェック】をどうぞ。
DAOの一例
まずは、すでに有名かつ軌道に乗っているDAOの紹介から。
PancakeSwapといった、いわゆるDEXなどがそうですね。完全なDAOとまではいきませんが、かなり分散していて独立しています。
DAOは新しい形態なので、どんどん更新されます。常に最新の情報に更新することは難しいので、coinmarketcapの時価総額ランキングから確認するのがおすすめ。
DAOは株式会社の課題を解決できる組織形態【将来性アリ】
気になるDAOの将来性ですが、ぼく自身は「かなりある」と思っています。というのも、DAOは株式会社が抱えていた以下の問題を解決してくれるから。
【DAOが解決する問題】
- 「安い固定給で長く働かせたい経営者」と「固定給なら手を抜いた方がオトクな従業員」の利害が一致しない問題
→DAOの場合、「DAOを成長させてガバナンストークンを高騰させること」が全員の共通目的になる - 採用にコストと手間がかかる上に、本当に優秀な人を雇えない問題
→DAOなら、国内外問わず優秀な人が勝手に集まって仕事をこなしてくれる - オフィス代や店舗代、経理作業といった手間やコストがかかる問題
→DAOならほぼ固定費がかからない。省コストで運営可能。
ぶっちゃけ、現状の会社ってかなり効率悪いですよね。
上場企業の場合は法律的に「法務部」とか「経理部」とかを作らなきゃいけないわけですし、人件費、オフィス代、いろいろなコストがかかります。
それに「どうせ会社のお金だから」といって経費を使いまくる課長とかもいますよね。
しかしDAOならもっと効率的に運営可能。だからこそ世界中でDAOが注目されているんですね。
DAOの課題:完全なDAOはかなり少ない
超期待われているDAOですが、まだまだ課題もあります。
【DAOの課題】
- まだまだ自律分散的ではない
- 投票による意思決定に時間がかかる
- スマートコントラクトのバグの確認作業が難しい
- 法整備が追い付いていない
- DAOに向かない業界も多い
サクッと解説しますね。
まだまだ自律分散的ではない
正直、完全に独立・分散している組織がないのが現状です。
ビットコインが一番成功しているDAOなのですが、これにはガバナンストークンも投票もありません。つまり、正確にはDAOとは呼べないんじゃないかとも言われています。
DEXについても、どこかの企業が管理・宣伝しているわけで、完全な独立には至っていません。
投票による意思決定に時間がかかる
DAOの問題点として、意思決定に時間がかかるというものが挙げられます。
イケイケのベンチャー企業とかだと、天才社長が個人の判断で「ウェディング事業に進出するぞ!」とかを決めたりできますが、DAOはみんなで投票するから遅いんですよね。
政治選挙みたいな感じで、意思決定者が増えるとどうしても遅くなりがち。
しかし一部の人に権力を集中させてしまえば「分散性」が失われてしまいます。これがDAOの課題。
スマートコントラクトのバグの確認作業が難しい
DAOという組織はスマートコントラクトによって動きます。つまり、そのプログラムにバグがあったらオワリなわけです。
しかし現状、スマートコントラクト関連のプログラムでどういったバグが起きるのか知見が不足しています。また、エンジニアも不足しているので、チェックが難しい。
実際、過去にはスマートコントラクトの脆弱性を突かれたTheDAO事件が起こりました。
法整備が追いついていない
暗号資産、NFT、ブロックチェーンゲーム、すべてにおいて、法整備が追い付いていません。DAOについても同様。
誰がどうやって税金を払うべきなのか、現状は明確なガイドラインはなく、「専門の税理士」の判断にゆだねるしかない状況です。
法律は一度作るとなかなか変わらないので、最初にビシっとDAOに有利な法律を作って欲しい…。
そしていい加減、暗号資産の税率を引き下げて欲しい。
DAOに向かない業種も多い
建設業、サービス業、飲食業、その他あらゆる「リアルな肉体を動かす必要のある業種」ではDAO化が難しい。
というのも「DAOへの貢献度」をしっかりと把握することがより難しくなるから。
例えば「来店数」とかを指標にしても、自己申告になってしまいますよね。これではトラストレスな組織はできません。
逆に「Webメディアへの集客数」とか「特定のリンクからの販売数」などは評価可能。こういった業種はDAOに向いていると言えますね。
DAOの基礎知識まとめ
- DAO≒社長が不要な会社組織
- DAOは「スマートコントラクト」という自動契約する技術によって実現
- DAOは未来の組織形態になるのではと注目されている
これでDAOの説明は以上です。
より深く知識を身に着けるには実践が大事。パンケーキスワップあたりでサクッとDeFiデビューしてみると、自律分散型組織(DAO)のメリットが分かると思いますよ!
行動できる方向けに、DeFiの始め方完全ロードマップを置いておきますね。
ちゃんと学べば、かなりオイシイ不労所得も作れます。
>>【DeFi】パンケーキスワップで割と安定した不労所得を作る手順
というわけで、以上になります。
おわり。コメントはこちらへ▼