こんにちは。
慶應大学理工学部の4年生 しょーてぃです。
大学受験を控えているけど、文系、理系、どっちにしようかな!
なんとなく理系の方がカッコいいし、理系の方が就職先の幅が広いし、理系にしようかな!
上記のような理由で理系にしようと思っている人へ、ぼくが伝えたいことをこの記事に詰め込みました。
ぶっちゃけ、理系を選択したぼくからしてみると「理系はコスパ悪いので、なんとなくで入るのは止めとけ」というのが本音。
実際にぼくは、
「高校で理系科目の方が成績が良かった」
「日本と言えば、モノづくりでしょ!」
「理系の方がカッコいい」
という理由で理系を選択し、
留年せずに順調に卒業→優良企業に就職しましたが、
正直、理系選択したのを後悔しています。
結論、「実験とか研究が好きじゃないなら、辞めておくべし」です。
もちろん、技術的なことが好き、計算や理論が好き、化学がとにかく好き、みたいな人は理系に進んでください。
「なんとなく」「理系科目が得意だから」「将来の選択肢が多そうだから」「カッコいいから」「稼げそうだから」
こういう理由で理系進学するか迷っている人は、この記事を最後まで読んでください。
大学に行く目的はなんですか?
「なぜ理系はやめておいた方がいいのか」という話をする前に、大学に行く意味を考える必要があります。
現在、この世のほとんどの情報はGoogle、Youtube、本などで得ることができますよね。
それにヨビノリのようなYouTube講義(しかも大学の講義よりも分かりやすい)もあります。
天才のヨビノリたくみさん(東大の博士課程まで進学した超天才&秀才)の講義を無料で受けられるのに、大学に行く意味はあるの?って思いませんか?
そこで、ぼくの考える「大学に行くメリット」をひと通りまとめてみました
メリット | 理由 |
大卒資格を得られる | 現代から今後数年間、日本の就職では学歴が超重要だから |
強制的に勉強させられる | 強制されないとサボるから |
4年間の猶予ができる | 日本では大学卒業まで社会が待ってくれるから |
研究ができる | 大学(院)ほどの研究機関は世の中になかなかないから |
この「大学に行くメリット」を活かすことを考えると、理系より文系の方が圧倒的に良いんですよね
その理由について説明していきます。
大卒資格が欲しいなら、理系はコスパ悪い
「大学に行く意味」のうち、多くの人が重視するのが大卒資格だと思います。
日本の企業に就職する場合、学歴は強力な武器であることは間違いありません。
これを疑問に思う人は、大学別の就職実績を片っ端から調べてみてください。
そんな大卒資格ですが、その価値は、理系も文系も、早稲田の政経もスポ科も一緒。みんな同じ早稲田です。
それならわざわざ単位取得が難しい理系を選ぶ必要はないと思いませんか?
ぼくは、物理も化学も、実験もレポートも、なんなら研究も好きではなかったし頭も良くなかったので、ムダに苦痛の多い大学生活4年間になってしまいました…
それでやっと得られた大卒資格ですが、その価値は文系と一緒。
大卒資格が目的。というか、良い就職というのが目的にはずだったのに、その目的から遠回りしちゃったぼくは完全にアホでした…
理系就職には理系大学の卒業が必要
「理系就職には理系の学歴が必用だろ!だから理系に進みたいんだ!」という人はその通りです。
理系就職したい人は、きっと研究や実験が好きだと思うんで、
そのまま理系に進んでください。
後悔せずに充実した学生生活を楽しめると思いますよ。
理系科目が好きではないなら、勉強がシンドイ
本当に勉強がシンドイです。
ぼく頭が悪いせいでもありますが、
各学校の理系と文系の留年者数などを見ても、理系の方がシンドイということが分かると思います。
関連記事:慶應の理工学部を留年も浪人もしないで卒業できる人が少なすぎる話
それでなにがシンドイかというと、勉強がつまらないこと。
高校のときは「数学が得意だった」んですが、別に「数学が好き」というわけではなかったみたいです。
高校のときは得意だった数学も、大学のは難しすぎて得意ではなくなりました。
しかもそもそも数学が好きじゃない。
もう最悪です。嫌いなことをず~っと頑張る学生生活になりました…
得意不得意で進学先を選ぶのも悪くないですが、好きか嫌いか、意欲があるのかないのか、こういった基準で選んだ方が圧倒的に幸せだし成長できると思います。
ぼくみたいに「なんとなく理系」と考えてる人は、一度考え直してみてはいかがでしょうか。
やりたいことを見つけられない理系大学生が多い
社会人になる前の4年間、自由に過ごして、好きなことを見つけて、将来を決めていく。
大学の4年間という猶予期間は、やりたいことがない人がやりたいことを見つける貴重な4年です。
しかし、理系学部に進学すると、その貴重な猶予時間がかなり少なくなってしまいます。
卒業研究、実験、レポート、課題、テスト勉強、、、
ぼくにとってはめちゃめちゃ過酷に感じられました。
例えばぼくの学科では、3年生の春に毎週実験があり、実験レポートの作成のために毎週土日が潰れましたし、学業で精いっぱいでした。
きっと、もっと大変な学科もたくさんあるでしょう…
こうして実験やレポートに追われる日々を過ごしていると、気づいたら就活の時期になってたりします。
すると、やりたいことが分からない就活生が大量発生しますよね。
事実、「磁石の研究をしていたから磁石メーカーへ就職」とか「粉体の研究をしていたから化粧品メーカーへ就職」みたいな人もたくさんいました。
え、ほんまに磁石の仕事をしたいの?
なんとなく配属された研究室で、なんとなく磁石の研究させられて、それで磁石の会社に就職したいの?ほんとに?
こんな感じで「学生時代の研究テーマで就職先を選ぶ人」はぼくの周りにマジで多かったです…
(その研究内容が本当に好きなら最高でしょうけど、たぶん多くの場合、違いますよね)
就職したら、人生の大半を仕事に費やすのに、
「つまらない仕事」をし続けるのはシンドイです。
それに「なんとなく決めた研究テーマ」に就職先も左右されちゃうなんて悲しくないですか?
ぼくが理系の大学4年生になって思ったのは、
文系学部に進学して単位は適当に取りつつ、自由な4年間で自主的に好きな活動をして、やりたいことを見つけるのがベストだったんじゃないかということです。
研究が好きな人、実験が好きな人なら理系は最高!
いろいろと理系のネガキャンをしましたが、最先端の研究を経験できるのは大きなメリット。
ぼくは研究が嫌いで意欲も低かったので、最先端の研究とかはしていなかったんですが、、、
ぼくの友人は、VRとかARとかの論文をドバイの学会で発表していたり、シリコンバレーに行って共同研究をしていたり、そのうえ報酬金を貰いつつ研究をしていたり、
めちゃめちゃ充実した学生生活を送っていました。
彼らは理系に進学したことで専門的なスキルやレアな経験を得ることができていますし、最高な学生生活を送っています。
結論、理系科目が好きで研究がしたいなら理系。それ以外は文系。
- 研究が好きであれば理系の学部に進学した方が良い
- それ以外の人は文系選択をして、後から好きなことを見つけるのが良い
これが結論です。
めちゃくちゃ簡単で当たり前の結論ですが、当時のぼくはこの「当たり前の判断」ができていなかったんです。
昔のぼくみたいな人の参考になれば幸いです。
というわけで、以上になります。
おわり。コメントはこちらへ▼