こんにちは。
2015年に水耕栽培装置を自作した しょーてぃです。
水耕栽培装置を自作してみたいけど、
なにか注意するポイントはあるのかな?
こんな疑問に答えます。
水耕栽培装置作成の重要ポイント【チェックシート】
- 絶対に水漏れしないように、塩ビ接着剤とコーキングを使用する
- 夏場の暑さ対策のために、貯水槽は日陰かつ風通しの良い場所に設置する
- アオコ対策&温度上昇対策のために、銀シートで装置全体を覆う
- 植物の根が呼吸できるよう、水中に酸素が溶ける仕組みにする
- 電源、水道が近い位置に水耕栽培装置を設置する
- 日当たりの良い場所を選ぶ
ぼくが自作した水耕栽培装置
こんなのを自作しており、2015年~2021年現在まで、順調に運用できています。
>>塩ビ水耕栽培装置を安くハイクオリティに作る【予算1万円】
この経験を踏まえて、作成の際に注意するべきポイントを解説していきます
水漏れは絶対に回避する
パイプの継ぎ目などから水漏れすると最悪です。
運用開始後に水漏れを発見しても、濡れているので直しにくいし、だからといって放っておくこともできません。
だからこそ装置を作る際には、水漏れの恐れがある継ぎ目に塩ビ用の接着剤を使用したり、継ぎ目にシリコンコーキングをしたりしましょう。
最初だけは丁寧に水漏れ対策をしましょう!
あとから直すのは大変です。
夏場の水温の上昇対策をする
水耕栽培の天敵が、夏場の水温上昇。
真夏の直射日光にさらされると装置内部の水がお湯になり、植物の根が傷んで枯れてしまいます。
だからこそ、断熱材としてアルミシートを巻いたり、貯水槽を日陰にしたり、貯水槽付近の風通しを良くしたり、
水温上昇対策をする必要があります
「熱が逃げやすい素材」とかで対策する人がいますが、何より大事なのは「水面付近の空気が入れ替わる」ことです。
(慶応大学の理工学部で熱移動を専門にしていましたので、たぶん間違いないはず)
「対流熱伝達」とか「対流物質伝達」とかでググってみると、専門的なことが学べますよ。
全てまとめると以下の通り。
- 太陽にさらされないように、完全に覆うのは悪手です
- 木陰の水辺をイメージして、日陰かつ風通しも良い状態にするのがベスト
ぼくは銀シートで覆ったバケツにファンをつけて、
そのバケツに空気穴をあけることで空気の流れを生み出しています!
バケツ上部のファンで空気を吸い込み、バケツ側面の穴から空気が抜ける仕組みです。
ここまでしなくても、日陰&風通しの良い場所であればOKです。
真夏の高温対策で、装置を銀ピカにしました。カッコいい…
細かい虫も逃さないように、排気穴にネットを張りました👌 pic.twitter.com/fTpyftVbeE
— しょーてぃ@栽培マン (@sho_tea_blog) June 27, 2021
アオコ対策
水耕栽培装置のパイプや貯水槽に光がたくさん入ってしまうと、アオコ(藻)が発生します。
このアオコ、水中の栄養を奪い、野菜の生育を阻害してしまうんですよね。。。
それに、このアオコが循環ポンプに詰まってしまうと、水が流れなくなったりもします。
とにかくやっかいなヤツなので、アオコ対策はしっかりしておきましょう。
ポイントは、
- 遮光シート(銀シート)をしっかりと隙間なく被せること
です。遮光することにより水温上昇も防げるので、一石二鳥です。
おすすめは100均の銀色の保温シートか、アルミテープ。ぐるぐる巻きにしましょう。
水中に酸素が溶け込むするようにする
植物の生育には、根に酸素を送ることが重要です。というのも、植物の根も呼吸をしているから。
根が完全に水中に埋まっていたり、水のなかの酸素(溶存酸素)が少なかったりすると、根が呼吸できずに根腐れを起こしてしまいます。
対策としては以下の通り。
- 野菜の根の一部は水面から出るように設置する
- 水温を下げることで溶存酸素を増やす
- エアレーションをして、溶存酸素を増やす
ぼくの装置では、水の落差を利用して空気を混ぜています。
水耕栽培装置から貯水槽に水が落ちるときに、落下の衝撃で空気が混ざります。
東日本は50Hz,西日本は60Hzのものを買いましょう。
電源や水道が近いところに設置する
先ほど説明した通り、水耕栽培装置にはエアレーションやポンプが必要です。
そのため、電源はどうしても必要になってくるんですね。
また、水は蒸発したり植物に吸われたりするので、定期的な足し水が必要になってきます
そのため、水道が遠いと水が減るたびに、水道と水耕栽培装置を行き来しなければいけなくなります
夏場は水の減りが超速いので、水奴隷になります
というわけで、なるべく水道に近い場所に設置しましょう。
水道も電源も近い場所に設置できれば、給水まで自動化できますよ。
屋外に電源なんてないよ…
という人は、ソーラーパネルを設置するのもアリ。
太陽が出ている時しか動かないしか動きませんが、日中の暑い時間に水を循環させてくれます。
小型の水耕栽培装置なら、ソーラーパネル+USBタイプのミニポンプで十分でしょう。
日当たりの良い場所を選ぶ
苗のセットから8日
上側の方が日当たりが良いのか、
少し成長が速い気がします🤔 pic.twitter.com/O0VChjthzh— しょーてぃ@栽培マン (@sho_tea_blog) May 12, 2020
植物の成長に最も重要なのは光合成。
充分な日当たりがないと、植物はうまく育ちません。だから日当たりの良い場所に設置するのが重要というわけ。
ただ、ここで問題なのが序盤で解説した「夏場の水温上昇対策」です。
「日当たりの良さ」と「日陰の存在」が両立する場所に設置するのがベストです。
水耕栽培装置を作る際に気を付けるポイントまとめ
復習になりますが、水耕栽培装置を作成する際に気を付けるべきポイントは以下の通り。
水耕栽培装置作成の重要ポイント【チェックシート】
- 絶対に水漏れしないように、塩ビ接着剤とコーキングを使用する
- 夏場の暑さ対策のために、貯水槽は日陰かつ風通しの良い場所に設置する
- アオコ対策&温度上昇対策のために、銀シートで装置全体を覆う
- 植物の根が呼吸できるよう、水中に酸素が溶ける仕組みにする
- 電源、水道が近い位置に水耕栽培装置を設置する
- 日当たりの良い場所を選ぶ
これらに注意しておけば、失敗しないで水耕栽培装置を作れると思いますよ。
市販の水耕栽培装置を使うときも、上記の点を意識して改造したりするとGoodです。
というわけで、以上になります。無限に野菜が採れる生活を送りましょう。
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