こんにちは。
60人規模のサークルの代表をしていた しょーてぃです。
サークルや部活、ゼミなどの代表やってみようかな。
代表をやれって言われたけど、どうしようかな。
こんなことを考えている人は、結論を出す前にちょっと待ってください。
団体の代表をするということは、メリットもありますが同様にデメリットもあるんです。
適当に決断すると後悔する可能性もあります。
ぼくは【代表をやってよかった】が45%、【やらなきゃよかった】が55%くらいで、ちょっぴり後悔しています。
そこで「本当に代表を引き受けていいのか?」ということをしっかりと判断できるよう、ぼくの経験からメリットとデメリットを解説します。
サークルなどの代表をするデメリット
まずはデメリットのほうから解説します。
代表というと、すごい!とか、モテそう!とか、そういった華やかな?イメージを持つかもしれませんが、
実際にはその逆で自分の無能さを思い知らされたり、人から嫌われたり、様々なデメリットがあるんです。
想像以上に時間を取られる
代表の仕事は「他人に仕事を振ること」だから、全然大変じゃないよ~
こんな言葉に騙されてはいけません。
たしかに能力の高い人であれば、上手に他人を動かして自分はラクできるかもですが、ぼくのように能力の低い人にはそうはいきません。
というのも、「人を動かす」ためにはグループ全体を把握して率先して行動する必要があり、そのためにはほぼ全ての役職(仕事)を理解していなければなりません。
つまり、全ての役職の担当と密に連携を取って、良き相談相手となり、適切なアドバイスを提供する必要があるのです。
実質的には、全ての役職を兼任しているのと同じようなもの。
組織の運営が上手くいっているならばそのままの流れで仕事をこなせばOKですが、
組織を改善、改革する必要がある場合、ものすごい労力と時間が必要になってしまうんです。
人を嫌いになる=人に嫌われる
責任感を持って代表の仕事をこなしていると、自分と他人の意識の差によってストレスが溜まります。
自分勝手で指示を聞かない人に対してイライラするのはもちろん、仕事を無断で放棄する無責任な人の尻ぬぐいをする羽目になったりもするし、ストレスが溜まります。
なんでぼくだけこんなに働いてるんだろ。
なんで他人の尻ぬぐいをしなければいけないんだ…
さらに悪いことに、迷惑をかけてくる部員たちもこんなことを思っているかもしれません。
あの代表、いつも細かいことにうるせーんだよ。
偉そうに口出ししてくるなよ!
人間、自分が嫌っている人から好かれることはありませんし、逆に自分のことを嫌っている相手を好きになることもありませんよね。
何より大変なのが、合理性だけでは人は動かないということ。
あなたがいくら正しいことを言っても、それだけでは人は動かないものなのです。
合理性+共感性が必要。
ぼくはこの「共感性」が低くて苦労しました…
「人は論理で納得して、感情で動く」
このことを覚えておきましょう。って偉い人が書いた本に書いてありました。
好き嫌いせずに、全員と関わらなければならない
誰にだって好きな人や嫌いな人はいると思います。
普通に過ごしていたら、嫌いな人とは関わりませんよね?
しかし上で紹介したように代表になることによって誰かに嫌われたりする可能性がある上に、グループ運営のために嫌いな人とも関わっていなかければならないんです。
これがめちゃくちゃしんどいです…
もはや修行です。
心を広くし、観音様になりましょう。
理不尽に責任を取らされる
「代表」というのはグループの顔であり責任者でもあります。
もしそのグループで問題を起こしたなら、代表であるあなたも責任を負う必要が出てくるかもしれません。
仲間がミスをすればその責任を追及されるかもしれませんし、理不尽なこともたくさんあるでしょう。
実際、あまりの理不尽さにうんざりすることも多々ありました。これもシンドイ。
かなりの活力が必要
代表になってみて思ったのは、「人間ってかなり保守的なんだな」ということでした。
明らかに改善できることでも「改善のために動くのが面倒」という理由でほったらかしになっていたりします。
例を一つ挙げると、
ぼくのサークルでは「合宿の参加者が例年よりも減って20人しかいないのに、例年通り40人乗りの大型バスを借りる」なんてことがありました。
20人乗りのマイクロバスを使う方が明らかに安くて合理的なのに、それをしないんですよ。
これってめちゃくちゃ不思議なことなんですが、”賢い部類であるはずの慶應大学”のサークルで実際に起こっていることなんです。
これは頭の良し悪しの問題ではなく、人間というのは伝統やルールを変えたりそれに沿わない行動をしにくいのだとぼくは思っています。
だから合理的な方向にシフトするだけでも、かなりの活力が必要。
これは効率の悪いことが嫌いなぼくにとっては大きなストレスで、かなりの時間と労力を費やしてしまいました。
サークルの代表をするメリット
これまでたくさんのデメリットを紹介してきましたが、デメリットは捉え方しだいでメリットにもなり得ます。
周りからの信頼を得られる
上で紹介したようにあなたを嫌ってくる人もいますが、あなたを理解して支えてくれる人も現れます。
代表というのは良くも悪くも目立つポジションなので、あなたの良い面を見てくれる人も多いんですね。
仲の良い友達も増えますし、モテる可能性も高いかもです。
成長できる
- 理不尽なことに対する耐性がつく
- 問題解決能力が向上する
- より気配りができるようになる
- コミュニケーション能力が上がる
- 人を動かすノウハウを学べる
苦労が多いからこそ、学べることもたくさんあります。
こんなのは社会人になったら自然と身につくものなので、
大学生のうちにやらなくてもいいんじゃないかと思っています。
ぼくにとってはデメリットの方が大きかったです。
就活で有利
サークルの代表というアピールはありがちなものですが、、、
「苦労した点」と「その解決に向けて努力したこと」を具体的かつ論理的に話すことができれば、就活もかなり有利になるでしょう。
ようは「代表をやっていたこと」ではなく「代表をやって成長したこと」を面接官にアピールできれば良いと言うことです。
代表や部長をやれば、成長(=苦労)はほぼ必ずするから、就活の時期には話せるエピソードが3つ4つはあるはず。
実際にぼくはサークル代表時代の成長エピソードを話すことで、6社しか受けずに内定をゲットしました。
関連記事:就活で「企業を絞る」なら知っておくべきこと【デメリットと対策】
サークルの代表になる人へのアドバイス
この記事を読んでも「それでも代表になる!」と決めた人に向けて軽くアドバイスをします。
「サークルのためにタダ働きをしている」と思わずに、「自分の居心地の良い場所にするための仕事」と思ってください。
「自分ではなく他人のため」と思って仕事をしていると、仕事量が多くてやりきれない部分も出てくると思います。
ぼくの場合、
- 先輩の数が多い
- 同期の数が少ない
- 非効率な慣習が多い
こんなふうに「少子高齢化進行中、周囲には老害だらけ!」みたいな感じだったので、仕事の負担が大きく、正直辞めたくなりました。
それでも、「サークルのためではなく自分のために、居心地のよいサークルにしよう」と思ったからこそ頑張れた気がします。
それともう1つ。サークルの先輩のアドバイスは聞かなくてOKです。
大学2年、3年生なんてマネジメントのマも分かっていない甘ちゃんです。
もちろんぼくも分かっていませんが。
だからこそ、もっと実績のある偉大な人のアドバイスを聞きましょう。
具体的には、1冊だけでも本を読みましょう。
例えばカーネギーの「人を動かす」とか、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだらし」とかです。
Amazonの「リーダーシップ」部門でベストセラーの本を読みましょう。
ちなみに学生ならPrime Studentに無料体験登録するだけで、電子書籍が読み放題になるのでお得。
何も準備せずに代表になるのと、これ一冊読んで知識をつけてからでは、代表になってからのパフォーマンスに天と地ほどの差が出てきます。
それに、社会人になってからも「人に動いてほしい場面」に遭遇することはありますので、
この本の知識はかなり有効活用できますよ。
というわけで以上になります。
頑張ってください!
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